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どうやって開発するのか?
、パソコン用アプリケーションソフトを開発と比べると、H8ファミリーマイクロプロセッサーのソフト開発は面倒なことが多いです。

1.ROMとRAMをきちんと区別する必要がある。
パソコンソフトの開発では、プログラム(コード)もデータもRAM上に置かれます。よってパソコンソフトではROMを意識する必要はありません。
しかし、H8のソフト(ファームウェア)では、コードはROM領域に、データはRAM領域に配置します。コードはフラッシュROMに書き込みます。電源を入れれば、このフラッシュROMに書かれたプログラムが走ります。また、RAMは電源を入れたとき値が不定になります。
これは、パソコンソフトの開発しか知らない人には
「何のこっちゃ?」
とまったくわからないことかもしれません。サンプルプログラムを通して説明していきたいと思います。

2.言語の問題
秋月のキットでは開発に必要なアセンブラ、Cコンパイラ、リンカーなどが提供されています。これを使って開発を進めます。まず最初は言語の問題です。マイクロプロセッサーを極限まで使いこなすにはアセンブラです。極限まで使いこなすとはどのようなことでしょうか?

2.1 ROMやRAMを無駄なく使いこなす
特に深刻な問題となるのがROM容量です。機能が複雑になりコードが増大してROMに入りきらなくなることはよくあることでした。機能の追加のためよりコードを小さくするための仕事が最優先になることもあります。しかし、8052はROM容量が512KBもあります。これだけあれば十分です。アセンブラを使って究極のプログラムを書く必要はありません。
RAMについては8KBしかありません。これはせこく無駄のない使い方を心がけます。

2.2実行スピード
H8のようにROM、RAM、IOまで乗っているいわゆるワンチップマイコンは動作速度の遅いものがあります。現在でも電池で長時間動作するようなものは32KHzくらいと低速です。しかし、8052のキットでは25MHzで動作します。15年位前に買ったパソコンのCPUと同じくらいです。これは、よほど高度で複雑なことを対象としない限り十分に速いです。

よって、アセンブラを積極的に使う理由がないので、Cを使ってプログラムを開発します。